17.イオン式

(1)塩化マグネシウム
   Mg2+ + 2Cl- → MgCl2

   塩化物イオンは1価の陰イオンなので,2個必要。


(2)フッ化カリウム
   K+ + F- → KF


(3)酸化アルミニウム
   2Al3+ + 3O2- → Al2O3

   酸化アルミニウムの化学式は,Al2O3。これはアルミニウム2個と酸素3個からできている。
   アルミニウムは3価の陽イオン,酸素は2価の陰イオンだから,酸化アルミニウムができるためには
   アルミニウムイオン・・・3価×2個
   酸素イオン・・・・・・・2価×3個
   のイオンのやり取りが必要。


(4)炭酸カルシウム
   Ca2+ + CO32- → CaCO3


(5)水酸化ナトリウム
   Na+ + OH- → NaOH


(6)硫酸アンモニウム
   2NH4+ + SO42- → (NH4)2SO4

   アンモニウムイオンは,NH4+・・・1価の陽イオン。
   硫酸イオンは,SO42-・・・2価の陰イオンである。



☆ ここで書き並べたものは,すべてイオン反応式(イオン同士の結合の様子を式にしたもの)である。実際の化学反応式とは異なるものが多い。
  例えば,(1)の塩化マグネシウムは,マグネシウムとうすい塩酸の反応
  Mg + 2HCl → MgCl2 + H2↑ 
  の過程で生成される。


☆ 上と下に付いている数字の違いは,

○ 上・・・価数(イオンになるときに出入りする電子の数)を表す。

○ 下・・・その物質を構成する原子の個数を表す。

  例えば,硫酸イオン SO42- は,

      SOの下の「4」・・・硫黄1個と酸素4個が結びついたもの
      
      上の「2-」 ・・・2価の陰イオン
  を表す。


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